アニメの演出家、西村大樹氏が明かしたアニメ業界の給与の低さが海外のアニメファンの間でも話題になっています。
日本のアニメーターが薄給で長時間労働だということは日本のみならず海外のアニメファンの間でもよく知られている事実。今回、その実態を明かした西村大樹氏はアニメの演出家として活躍して20年の大ベテランということで、それだけの経験があるにも関わらず月収が10万円ということが注目を集めています。
月に15万円、できたら20万円の収入がないと、ゆとりが出来ないな。やっぱり、並行して2本のテレビアニメの演出をしないとダメか。1本に集中して仕事をしたいのですけどね。月収10万円。これがアニメ業界歴20年の演出家の月収です。
— 西村大樹 (@taiki_nishimura) 2017年5月21日
@yukito_wakwak 1本、基本的に23万程度が相場で2ヶ月かかるので月に10万円程度になります。
— 西村大樹 (@taiki_nishimura) 2017年5月21日
@loveyunholove 手取りです。
— 西村大樹 (@taiki_nishimura) 2017年5月21日
@taiki_nishimura @seshimo あえてさらに突っ込んで申し上げます。では現場のアニメ会社がせしめているの?と思われるかもしれませんが、とんでもない!! 貧困は会社も同じ。会社に仕事がたどり着く前に、大手に全予算の半分は抜かれています。何かのアニメ作品を作ってほしい企業、自治体等は、何卒直接オーダーして下さい。
— みーはん (@007Reiko) 2017年5月21日
西村大樹氏はアニメの演出家として『ブレイブ・ウィッチーズ』『ステラのまほう』『アルドノア・ゼロ』『ベイブレード・バースト』などを手がけているようです。
以下、海外の反応。
・アメリカでその給料だったら絶対に生活できないよ。日本の物価では大丈夫ってこと?
・きっと労働時間が短いんじゃないかな?
・毎日、朝から晩まで働いてもこれくらいの給料なんだよ。
・20年の経験があってこれでは酷すぎる。何のスキルも要らない職業でももっと高い給料をもらってるのに。
・僕は東京に住んでるんだけど、少なくとも年収500万はないとキツイよ。
・ゲーム業界も薄給だけど、プログラマーだったら他の業界に転職するのは簡単なんだよね。でもアニメーターはなかなか転職できない。
・なんでこんなに給料が安いの?アニメ自体は金を生むコンテンツなのに、その金はどこに行くんだ?トップが過剰に搾取してるの?
・僕が日本に留学していたとき、英語の教師をしてたんだけど、英語を教えた経験もなく、英語が僕の第一言語でもないのに月に18万円くらいはもらってた。20年も経験があるのに10万円ってのは少なすぎるよ。
・給料が低いと嘆くんだったら、しょうもないアニメなんて描いてないで、もっと価値のあるものを描けばいいのに。
・その経験を活かしてアニメの学校で教える職に就けばいいんだよ。その方がもっといい給料をもらえる。
・日本にはアニメーターの組合はないの?
・日本に労働組合なんてものはほとんどない。
・組合を組織するなんて勇気は日本人にはないんだよ。
・ストライキをすればいいと思うんだよ。それでアニメ業界が良くなるんだったら新作アニメがしばらく出なくても我慢するよ。でもたぶん日本の労働文化ではストライキなんて起こす人はいないだろうな。
・スプレッドシートに数字を打ち込むだけの意味のない仕事でももっともらってるよ。アニメという価値のあるものを作ってる人がなんでこれだけしかもらえないんだ?
・アニメを作りたい人はたくさんいるけど、スプレッドシートに数字を打ち込みたいひとはいないから。
・なぜ誰もなんとかしようとしないんだ?
・日本のアニメ界を救うために押井守は早く新作を作れよ。いつまで休んでるんだよ。
・やっぱり海賊版のアニメを違法ダウンロードするのはやめようかな。
出典:Kotaku