ニューヨーク・タイムズに載っていたコラムが話題になっています。
ロンドン出身、京都在住で大阪で英語の教師をしているサラさん(29歳)は自転車の盗難で警察から取り調べを受けたとのこと。

以下、記事の内容。
日本に住んで2年のサラさんは日本の法律や習慣はある程度わかっていて、盗難はもちろん違法であると理解している。しかし、京都の地下鉄の入り口に積み上げられている「捨てられた」自転車を持って行くのは違法ではないと、友達から教えられたそうです。
そこでサラさんはその「捨てられた」自転車の山からほとんど新品に近い自転車を見つけ、鍵も刺さったままになっていたので、そのまま乗って行ったそうです。
それから2週間ほど経ったある日、帰宅途中のサラさんがいつものように地下鉄の駅から自転車に乗って帰ろうとすると、ある日本人の男性がその自転車のところに立っていました。サラさんが自転車の鍵を開けて乗ろうとすると、その男性は日本語で何かを叫び、携帯電話で写真を撮り始め、最後には英語で「Thief」と言われ、ようやくサラさんは状況を理解したようです。
そしてその場に警察官がやってきて、サラさんは警察署に連れて行かれることになったそうです。
サラさんは警察署の小さな和室に連れて行かれ、何人かの警察官に取り調べを受けました。そのうちの一人はサラさんに大きな声で怒鳴りながら質問をしました。しかし、サラさんは日本語の質問をあまり理解することができませんでした。
しばらくして英語を話せる警察官が取り調べ室に入ってきて、サラさんにどこで自転車を見つけたのか、質問をしました。サラさんは地下鉄の駅で見つけたことを話しました。
警官は「盗んだんですね?」と質問しました。「いいえ。見つけたんです。誰かのものだとは知りませんでした。誰かが捨てていったんだと思いました」と、サラさんは答えました。すると警官は「盗難ですよね」と聞き、サラさんは「いいえ、盗んではいません。勘違いだったんです。」
警官は何度も「盗んだんですね?」と同じ質問を繰り返しました。そして「あなたが盗難を認めなければ、あなたを釈放することはできません。早く認めれば早く帰れますよ」と言いました。そして、白状しなければ一晩中、取り調べを続けることになると言いました。
サラさんは早く家に帰りたかったので、「はい、盗みました」と認めました。
するとその警官は部屋を出て、三人の警官と共に戻ってきました。そして書類を差し出し、サインをするように言いました。
サラさんは驚きました。謝罪するだけで済むと思っていたからです。日本は恥の文化であり、罪の文化ではないと何かで読んだことがあったそうです。しかし、そこにあったのは屈辱でした。サラさんは書類にサインをすると、恥ずかしい思いが込み上げてきて、泣き出しました。
サラさんは「ごめんなさい」と言って警官の顔を見ると、警官は満足そうに微笑み、サラさんを釈放しました。
数日後、サラさんはまだ恥ずかしい気持ちを引きずっていました。そして新しい自転車を購入しました。それからしばらくして、その新しい自転車の鍵をかけ忘れて地下鉄の駅に置いていたら、自転車は盗まれてしまいました。しかし、すぐに警察がその自転車を届けてくれました。サラさんに自転車を渡した後、警察官は深くお辞儀をして去っていったそうです。

以下、海外の反応。
・なんでそんな新品同様の自転車を誰かが捨てていったなんて思ったんだ?
・こんな話、ニューヨーク・タイムズに載せる価値があるとは思えないな。
・なんで二年も日本に住んでて、「外国人が自転車に乗っていたら警察に目をつけられる」ってことも知らなかったのか。
・「自転車を盗んだらいけないってことも知らなかったのか」だろ。
・かなり頭が悪いんだろうな。
・自分の自転車だということを証明するにはどうすればいいの?
・自転車を買うときには登録しなければいけないし、引っ越したときにも近くの交番に届け出るようになってるんだよ。
・最初にサラさんが持ち去った自転車も、盗難にあった自転車だったのかな。
・捨てられているように見えれば持って行ってもいいって意味がわからんな。誰かの別荘にこっそり入って、しばらく使われていないから物を盗んでもかまわない、って言ってるのと同じだぞ。
・この人もニューヨーク・タイムズも相当、頭が悪いようだ。
・「盗難を認めないと釈放しない」なんてマジで言ってるの?日本の警察は本当にこんなことしてるの?
・日本に2年も住んでて、日本語がわからないから警察官の言うことを理解できないってどういうこと?日本語ができないのに、どうやって生活してるの?
・英語を練習したがる日本人にずっと付きまとわれてたんだろ。
・日本に初めて来たとき、毎日通る公園に捨てられた自転車があるのを見つけたんだ。ぼくはそれを持って帰って、部品を買って修理して乗っていた。それから2年後、道を尋ねるために交番に行ったら、その自転車を調べて、それが5年前に盗難に遭った自転車だとわかった。持ち主は元の状態よりも良い状態で自転車を取り戻した。僕は自分が盗難に遭った気分になった。
・僕が80年代にニューヨークに住んでいたとき、7年間で13台もの自転車を盗まれた。酷い時には買ってから数時間で盗まれたよ。日本は盗まれた自転車が戻ってくる素晴らしい国だ。
・息子が日本に留学しているんだけど、捨てられてる牛乳瓶の箱を持って行ったら横領で逮捕された。外のゴミ箱に捨ててあるものは自治体の所有物になるらしい。
・妹が日本で英語を教えてるんだけど、ある日、高価なマウンテンバイクを買ったらしい。日本では盗まれるわけがないと思って鍵をしないで置いておいたら盗まれた。そのことを日本人の同僚に話すと、妹に新しい自転車を買ってくれたらしい。外国人が盗難の被害者になるのは日本人として恥だから、同僚みんなで買ってくれたそうだ。
・アホすぎる。そんなもの、日本じゃなくても違法だろ。