「日本の学校がアメリカの学校とは違う9個のポイント」という記事が話題になっています。こちらのウェブサイトに書かれたものですが、9個のポイントは以下の通りです。
1.制服
アメリカでは制服がある公立学校は20%ほどだが、日本では中学校以上はほとんどの学校で制服がある。
2.掃除
アメリカでは雇われた清掃員が掃除をするが、日本では生徒が掃除をする。
3.代理の教師
教師が休んだ場合、アメリカでは代理の教師が授業をするが、日本では生徒に自習をさせる。
4.さすまた
日本の学校にはさすまたを常備しており、暴漢が侵入したらさすまたで対抗する。
5.教師にカンチョウ
日本の幼稚園、小学校では児童が先生にカンチョウをする。
6.給食
日本の小学校、中学校では全員で給食を食べる。
7.挨拶
日本では授業の最初と最後に必ず挨拶をする。授業の前に黙想をする高校もある。
8.土曜日
日本では土曜日は基本的に休みではあるが、それでも月に一度は学校で特別授業をする。
9.夏休み
日本では5週間の夏休みがあり、アメリカの約半分。また、アメリカとは違って、夏休みは年度の半ば頃にある。また、休みとはいっても、生徒も教師も部活動で毎日、学校に来る。

以下、海外の反応。
・1、2、3、6、7、8番はアメリカの小学校でもやったことあるぞ。挨拶じゃなくてお祈りだったが。
・日本でも代理の教師が授業をすることはあるだろ。生徒だけで自習させることは珍しい。
・生徒が掃除をするときってけっこう中途半端にやってると思うけどな。私立の学校だと大体は清掃員を雇ってる。
・日本の学校にも清掃員はいるだろ。職員室でずっと座ってて、時々、草木に水をやったり、廊下の掃除をする人がいたぞ。
・僕の彼女は日本で代理の教師をやってたけど。
・これ記事を書いた人は日本のことをあまり知らないのかな。
・カンチョウはゲームになるくらい人気なんだよな。
・教育システムは日本よりアメリカの方が優れてると思う。中学校から上は特に。
・2012年のOECD生徒の学習到達度調査(Programme for International Student Assessment、PISA)の調査結果。
数学的リテラシー
日本:7位
アメリカ:36位
科学的リテラシー
日本:4位
アメリカ:28位
読解力
日本:4位
アメリカ:24位
OECD加盟国の多くで義務教育の終了段階にある15歳の生徒を対象に、読解力、数学知識、科学知識、問題解決を調査するもの。国際比較により教育方法を改善し標準化する観点から、生徒の成績を研究することを目的としている。調査プログラムの開発が1997年に始まり、第1回調査は2000年、以後3年毎に調査することになっている。
・2、3年前に高校で日本に交換留学(カナダから)で行ったんだけど、生徒が授業に消極的で驚いた。もっと厳しいんだと思ってたら、生徒は授業中ずっと私語をしてるし、僕の後ろの席の女の子は髪を直してた。そんなことはカナダではなかったのに。
・それは高校のレベルによる。レベルの高い学校のならそんなことはないよ。
・授業の前に黙想をさせて集中力を上げるってのはいい考えだね。
・日本で二つの高校で教えたことがあるけど、どっちの学校でもやってたよ。
・中国の学校でも似たようなことはやってた。毎日、昼食の前に800メートル走らせるんだけど、雨の日は「目の体操」と言って、目を閉じて5分くらい顔のマッサージをする。
・アメリカでは本当に10週間も夏休みがあるの?
・もっと長い場合もある。6月から8月まで夏休みだよ。
・僕の学校では5月の終わりから8月の始めまで夏休みだった。
・カナダでもそれくらい。6月の終わりから9月の第一週まで。
・アメリカの学校の方が日本の学校より優れてるな。掃除に関しては生徒が適当に掃除をするより清掃員が掃除をする方が綺麗になる。昼食に関しては、アメリカでは何を食べるにも自由だけど、日本では強制的に同じものを食べさせられる。アメリカでは優秀な生徒はより高度な授業を受けられるけど、日本ではみんな同じ授業を受けなければいけない。
・学力でクラスを分けるのは個人にとってはいいことかもしれないけど、社会全体にとってはよくないんだよ。
出典:9 Ways Japanese schools are different from American schools