オーストリアで現地時間の2016年12月4日に行われた大統領選挙で、「緑の党」前党首で親EU派のアレクサンダー・ファン・デア・ベレン氏が極右政党「自由党」のノルベルト・ホーファー氏に勝ち、当選しました。出口調査や暫定投票結果を基にした予測によるとファン・デア・ベレン氏の得票率は53.3%で、ホーファー氏は46.7%でした。
今回の選挙では、ヨーロッパに押し寄せている難民や移民への対応が争点となり、当初は、排外的な主張を掲げ国内外から、極右と指摘されてきた自由党のホーファー氏が支持を伸ばすと予想され、欧米のメディアは「EU=ヨーロッパ連合で初めて極右の国家元首が誕生する可能性がある」と伝えていました。
しかし、投票日に行われた世論調査では、有権者の多くが自由党の台頭に強い危機感を抱いて投票したと答えており、ファン・デア・ベレン氏がホーファー氏に競り勝つかたちになったと見られています。
エラー|NHK NEWS WEB
以下、海外の反応。
・危ないところだった。
・世界にはまだまともな人が残っていることがわかってよかった。
・オーストリア版のドナルド・トランプは負けたのか。
・僕はオーストリア人なんだけど、今回の結界を誇りに思うよ。
・オーストリア人はそこまで馬鹿じゃないということが証明されたな。
・53.3%だけだろ。
・それでもアメリカ人よりはマシ。
・ドナルド・トランプの勝利がこのオーストリアの選挙に影響した可能性があるな。
・イギリスのEU離脱の方がインパクトがあった。
・トランプとイギリスのEU離脱でポピュリズムの勝利を見てきたけど、今回の選挙ではポピュリズムが敗北した。オーストリア人としてはちょっと安心したな。
・これでホーファーが勝っていたら、マジで2016年はクソみたいな一年になるところだった。
・2017年にちょっと希望が見えてきた。
・でも46%も極右候補のホーファーに投票したんだよな。ファン・デア・ベレンが勝ったけど、世界中で国家主義者が増えていることがまたわかった。
・極右のホーファーが負けたってのも大きいけど、ファン・デア・ベレンは世界で初めて緑の党から出た大統領になる、というのも大きい。
1970年代から世界各国で台頭してきた、エコロジー、反原発、反核、軍縮、反戦、人種差別撤廃、脱物質主義、多文化主義、消費者保護、参加型民主主義(草の根民主主義も参照)、フェミニズム、社会的弱者の人権などをテーマにした「新しい社会運動」の流れで結成が進んだ政治勢力。出身者の多くが市民運動家や環境保護に関心の高い市民であった。ここに、さらに社会民主党、共産党、中央党などの既成政党から当選した政治家が離党して新党としての「緑の党」に合流した。
・オーストリアの人達が極右候補に反対したということはわかったが、では何に賛成したんだ?ファン・デア・ベレンは典型的な緑の党だけど、大統領になってどうするつもりなんだろう?
・どっちも酷い候補者だったんだけど、ファン・デア・ベレンの方が少しだけマシだった、ということに過ぎない。
・オーストリア人はもっと難民を受け入れたいってことなのかな?
・すぐにまた別の極右候補が現れるだろう。
出典:Reddit